体に電流が走る、一筋の光の先に ... この二人の影が大きく浮かび上がる。あの頃も今も変わることなくfreezの言葉はラップとなり、ビートはdj mattoに託された。抑えきれない衝動を元手に、奇跡的な期間で綴り上げられたドキュメントが今見える風景。闇は見え隠れするくらいじゃ収まらない現代の、まさに " illの体現者 "としての1枚が世に産み落とされた。freez「digital underground」- 聴きたければ聴いてくれ。
"あぁ、全て終わった..."「it's all ova」から約何年が経っただろう。福岡は天神・親不孝通りの一角にて。club baseという場所を守り続けた漢の壮絶なカルマの果たし合いが始まった。キレイにも汚くも言うつもりはない。しかし誰も否定することは出来ない、これも1つのreal hip hopなのだと。"freezの名前の由来は思考停止"。されど創作意欲は止まる事を知らず。そして漢には立ち上がる理由がある。母国語は通じずともhip hopという言語とvibesで感じ合い、余計な物差し抜きで製作を受けて立ったのはcanada出身/福岡在住のクリエーターdj matto。日本人には作れないダークでタフなサウンドとテクノロジーで、より鋭い仕上がりと鳴っている。
feat.にはlocal 二日市から次世代のホープと見初めるdoberman , 十五年来の付き合いとなる元base店長のnab(+ / -) ,battleと独自のライムでマニアを唸らせる智大 (座敷屋/pmf) , スケートで路地を滑走する黒い詩人wapper (pmf) ,過去のアルバムにツアーと連れ立ってきた相棒booty (genocide cannon) , ハードコアサイドからは福岡という街の盟友youth-k (starter)が参戦。大丈夫。アルバムを締めくくる言葉に現されるよう、この話には続きがある。
TRACK LIST :
1. digital underground
2. my business
3. o.y anthem feat. doberman
4. bounce to this feat. nab
5. rising sun
6. freedom of expression feat. 智大, wapper
7. good day feat. booty
8. smooth criminal
9. hardcore part.2 feat. youth-k
10. real talk
PROFILE:FREEZ
福岡天神親不孝通り代表、ramb camp、el-nino、ill slang blow'ker、inglorious bastardsのmc。一生遊んで暮らすための、努力を厭わない男。行動はシンプル、illなモノを生みだす。2013年に惜しくも閉店したmadな奴らの爆心地、club baseの首謀者。2010年5月、ramb campのnew albumをfile recordより発売。30ヶ所以上の全国ツアーも決行し、各地のheadsを熱狂させた。ツアーファイナル@baseでのramb camp活動停止に伴い、初のソロ活動も開始。el-ninoも再始動。2011には「ill friends/ill friend」,「inglorious bastards/inglorious lp」,「booty'n'freez/o.d.b the album」と、イカレタ日本に立て続けにdope shitを投下。そして2016年5月、満を持してnew albumを発表。溢れ出る悪知恵と創作意欲は、今だ止まる事を知らない。
PROFILE:DJ MATTO
canada出身、現在は福岡を拠点に活動するクリエーターdj matto。hiphopを軸にワールドワイドな知識と長年の経験からアウトプットする、サンプリング無しのオリジナルdopeトラックが特徴。過去に自身も所属するcanada torontoのレーベルhand'solo recordsよりリリースされた「hidden fortress」のトータルプロデュースやnabとのユニット「 + / - 」でも活動している。